「素材のためのデザイン」。
UNDECORATEDがものづくりの中心に据えている、素材への向き合い方。
その、服を着ることでしか味わえない感覚や、肌にふれたときの幸福感を大切にしたいという思いから生まれています。

今回は、先日ローンチした2025年秋冬コレクションで使用している、そんな思いをかたちにした素材についてご紹介します。

-Gradation Wool

オーストラリア産の上質なメリノウールのなかでも、より細い繊維で紡績されたSuper100'sを贅沢に使用した素材です。
しっとりとした光沢と、毛皮のような繊細な表情が印象的。手にふれたときの、なめらかな肌触りも魅力のひとつです。
染色は、尾州・一宮地域に受け継がれる伝統的な技術をもとに、4色の染料を同時に流し込むという、非常に高度な手法で、自然なグラデーションは、熟練の職人による丁寧な手作業から生まれています。

-Clear Twill

ウールとビスコース（レーヨンの一種）を組み合わせた「先染め」の生地。
糸の段階で染めてから織り上げることで、染料がしっかりと内部まで入り込み、洗濯や摩擦にも強く、美しい色合いを長く保てるのが特徴です。
織りは、縦糸と横糸を斜めに交差させる「ツイル織り」。しっかりと密度のある生地に仕上がっていて、見た目にも端正な印象です。
さらに、レーヨン糸を加えることで光沢が生まれ、シワになりにくくシャリ感のある軽やかな肌触りに。
見た目の美しさと、実用性のバランスが取れた、日々に寄り添う素材です。

-Fur Wool

使用しているのは、オーストラリア産のメリノ種の羊から採れた、生後6ヶ月以内のやわらかなウール。
まだ若い羊の毛は、とても細くてしなやか。自然な光沢をまとい、見た目にも上品な美しさがあります。
繊維の太さはわずか19.5マイクロメートル（μ）。これは、髪の毛の4分の1から10分の1ほどという驚くほどの細さ。
そのため、肌に触れたときのやさしさは格別で、思わず手が触れていたくなるような、なめ
らかな肌触りです。糸は「紡毛（ぼうもう）」という製法で、空気をふくむようにふんわりと。
さらに、その糸を特殊な技術でモール状に加工することで、まるでファーのような立体感と質感に仕上げています。
見た目にも触り心地にも、さりげない贅沢を感じさせる一枚です。

-Sponge Wool

オーストラリア産の高品質なメリノウールを100%使用し、ジャージー素材に仕上げた生地。
極細のウール糸を丁寧に編み上げることで、天然素材でありながら、しなやかな伸縮性と反発力を持たせています。
まるでスポンジのような弾力感が着る人の動きにやさしく寄り添う着心地に。
一般的に化学繊維でつくられることの多いジャージー素材ですが、そのスポーティーな印象を抑え、ウールならではの上品さと、モダンな佇まいを大切に仕上げました。

-Wool Fleece Melton

オーストラリア産のトップグレードの羊毛から、特に良質な部分だけを選び抜いたウールを使用。
ふんわりとした手触りと高い保温性を引き出すため、両面に起毛加工を施しています。まとうだけでやさしい温もりが広がるような、そんな質感に仕上げました。
編みの設計にもひと工夫。生地にしっかりとした厚みとコシを持たせるために、通常よりも長めのパイルで編み上げています。
一見ボリュームのある見た目ですが、重さはわずか約300グラム（1㎡あたり）。軽やかでストレスのない着心地です。
と空手な編み方と仕上げの加工で記事を最大限に膨らませ、空気を含んだような軽やかでボリュームのある生地に仕上げました。

-Wool Terry Knit

オーストラリア産のメリノウールを使用した、機能性と心地よさを兼ね備えたニット。
優れた保温性に加え、通気性や吸湿性、さらに抗臭性まで備えた天然素材です。
このウールを、通常はカシミヤのために使われる特別な紡績機を使い、ウールだけではなかなか表現しにくい、ふんわりとした厚みと軽やかさを実現しました。
さらに、一般的なニットでは難しい二重構造を取り入れ、内側にはパイル状に編み立て、肌あたりよく仕上げました。
まるでスウェットのように軽く、やわらかなふくらみがあり、肌に触れたときの心地よさは格別です。
袖を通せば、そのやさしさに思わずやみつきになること間違いなし。

私たちUNDECORATEDは、これからも「素材のためのデザイン」という視点を大切にしながら、日々の暮らしに寄り添う服づくりを続けていきます。
肌にふれたときの心地よさ、その一瞬の幸福を、ぜひコレクションを通して体感してください。

2025年秋冬コレクションLOOK BOOK：https://undecorated.jp/pages/2025-fall-winter
2025年秋冬アイテム一覧：https://undecorated.jp/collections/2025-fall-winter