Primitive — Conversation with IBE

2026年10月24日(土)から30日(金)まで、groundfloor Galleryにて、とUNDECORATEDとIBEによるエキシビション「Primitive」を開催します。

既成概念にとらわれず独自の視点で作品をセレクトするIBE(アイビー)。

本展では、素材との向き合い方に着目し、5名の作家による作品を紹介します。
土、ガラス、金属。人類が古くから扱ってきた素材と向き合い、手を動かし、かたちにしていく。AIやデジタル技術が生活に浸透し、効率や利便性が求められる今だからこそ、ものづくりの根源に立ち返り、人の手から生まれるものの魅力を見つめます。

会場では、普段オンラインを中心に作品を販売しているIBEがセレクトした作品を、実際に手に取り、ご覧いただけます。
また、10月24日(土)・25日(日)の2日間は、Felt coffeeとwellkも出店。コーヒーやお菓子とともに、作品と向き合う時間をお楽しみいただけます。

今回は、IBEのオーナー伊部さんとUNDECORATEDの河野に、企画が生まれた背景や「Primitive」というテーマに込めた思い、そして今回の展示について話を聞きました。


 
異なる世界観が交わることで生まれるもの
——今回、ブランドから声がかかったとき、どのように感じましたか?
伊部: すごく洗練されたブランドという印象があって、ギャラリーの写真を見たときも、すごく素敵な空間だったので、正直「こんなところで私がやっていいんだろうか」という気持ちになりました。
これまでカフェやスペースを借りて企画を開催することはあったんですが、ファッションブランドさんとご一緒するのは初めてだったので、ぜひ取り組んでみたいと思いました。異なる業種の方と一緒に何かをすることで、新しい価値が生まれたらいいなと思っていました。

河野: UNDECORATEDとは別に「とUNDECORATED」という活動を始めたのも、ファッションを通じて生まれるコミュニティに可能性を感じていたからなんです。
同じ系統の服が好きな人同士でコミュニティができるように、最近はSNSを通じて、食や器、ライフスタイル全般でも人がつながるようになってきたと思っていて。服以外のところで生まれるコミュニティも、広い意味ではファッションなのかなと考えて、企画を始めました。
伊部さんにお声がけしたのは、僕らのシンプルでミニマルな世界観とはまた違う、ポップな感覚を持っていらっしゃるところに惹かれたからです。自分たちにはない世界観を持っている方と一緒にやることで、何か面白いことができるんじゃないかなと思いました。
僕らにとっても、キュレーションをされている方とご一緒するのは初めてだったので、どんなふうになるのか、すごく楽しみでしたね。

「Primitive」というテーマに込めた思い
——今回のテーマ「Primitive」には、どのような意味が込められていますか?
伊部: IBEが今年で10周年になりまして、ひとつの節目として、原点に立ち返るような企画ができたらいいなと思っていました。
もともと、人が手でつくったものが好きで、そうしたものが持つ不完全さに惹かれてきたんです。そういうものを見つけて、伝えていきたいと思ったのがIBEの始まりでした。
今回、会場を見せていただいたときに「Primitive」という言葉が浮かんできて。原始的、根源的という意味がありますが、ものづくりの根本にも通じる言葉だと思ったんです。
例えば、土や金属といった素材と向き合うこと。窯で焼いたり、竿を使ってガラスに空気を吹き込んだり。技法そのものは昔から大きく変わっていない部分もありますよね。
そういう、素材と向き合うところから始まるものづくりにフォーカスした企画ができたらいいなと思いました。

河野: 「Primitive」って、聞き慣れない言葉に感じる方もいると思うんですが、実はものをつくるうえでは、すごく根本的なことなんですよね。
服づくりもそうで、時代がこれだけ進化しても、今もミシンで生地を縫い合わせてつくっています。僕らもできるだけ天然繊維を使うことを大切にしていて、そういうところにも、プリミティブな側面があると思っています。
デジタルが進化していくなかで、こうしたアナログなものづくりが、これからもっと注目されていくんじゃないかなと思いますね。

伊部: そうですね。今はAIやデジタル化が当たり前になっていて、クリックすれば次の日にはものが届く時代ですよね。自分で手を動かして、時間をかけて何かをつくる機会も、少なくなっているように感じます。
それでも、人がつくったものを目の前にしたときに、満たされる感覚ってあると思うんです。
IBEはオンラインを中心に活動しているので、実際に作品を手に取っていただける機会は、私たちにとっても大切です。素材の質感や、手仕事ならではの魅力を、ぜひ実際に体感していただけたら嬉しいです。

素材と向き合い、作品を楽しむ
——今回の展示を、どのようなイベントにしたいと考えていますか?
伊部: 今回は、素材とより深く向き合っているという観点で作家さんをピックアップさせていただきました。
※作家の紹介はこちらをクリック

今回、どう使うのかわからない、いわゆるオブジェのようなものも結構あると思うんですよね。そういう「わからない」というところも、逆に楽しんでいただきたいなと思っています。
まさに現代アートがそうであるように、なんだかわからないけれど、すごく惹かれるとか、共鳴するものがあるとか。そういった感情を、実際に作品を手に取って感じてもらえたらと思います。
空間構成は、愛知県岡崎市のギャラリーMATOYAさんにお願いしています。空間自体も今回のテーマを体現するものになるので、私自身もすごく楽しみにしています。ぜひ、そこも含めて見に来ていただきたいです。

河野: いつもは僕らがキュレーションする側なので、空間も自分たちで構成することが多いんですが、今回は伊部さんにお任せしています。
IBEさんの世界観とUNDECORATEDが融合したときにどうなるのか。それが一番楽しみですね。
いつもはある程度仕上がりをイメージできるんですけど、今回は完成形が見えない。それが逆に面白いなと思っています。UNDECORATEDのお客様とIBEのお客様が同じ空間に集まったときに、どんな空気感が生まれるのかも楽しみです。

コーヒーやお菓子とともに、ゆっくりと過ごす
——土日限定でFelt coffeeさんとwellkさんに出店いただきますが、今回ご一緒することになった経緯を教えてください。
伊部: 今回のギャラリーはすごく広い空間なので、せっかくなら作品を見ながら、ゆっくり滞在していただきたいなと思ったんです。
過去の「とUNDECORATED」のイベントでフードイベントをされていたこともあって、喫茶のようなことが一緒にできたらいいなと。イベントでよくご一緒しているwellkさんと、Felt coffeeさんにお声がけしました。

河野: お客様に来ていただきやすくなるというのもありますし、滞在時間が長くなるのもいいですよね。
パッと見て帰るのではなく、コーヒーを片手にゆっくり過ごして、気になるものがあれば足を止めていただいたり。今回はテーマに沿ったお菓子や飲み物もお願いしているので、そこも楽しみにしていただけたらと思います。

伊部: そうですね。会場では作家さんの器で、焼き菓子やコーヒーも楽しんでいただけます。ぜひ、気になる作品と一緒に味わっていただけたら嬉しいです。
 


EVENT INFORMATION
Exhibition「Primitive」
日付|2026.10.24 SAT — 10.30 FRI
時間|13:00 — 19:00
※10.24 SAT — 10.25 SUNのみ 11:00 — 18:00
会場|groundfloor Gallery
東京都目黒区上目黒1-5-5 VORT中目黒2F
Curated by とUNDECORATED × IBE
FOOD & DRINK
Felt coffee|10.24 SAT — 10.25 SUN
wellk|10.24 SAT — 10.25 SUN