uRn.chAi&TeA

今回は1/22(土)から開催する『UNDECORATED meets Kansai Noguchi with whole & uRn.』で香り豊かなオーガニックの紅茶のケータリングを行う「uRn.」のディレクター宮田文太郎さんにお話を伺いました。

――まずは、ここまで皆さんにも伺ってきた始めたきっかけについて教えてください。

宮田:もともとファッションの世界にいたのですが、昔から「飲食店をやりたい」という思いがありました。今ではユニセックスという言葉も浸透してはきていますが、お客様をカテゴライズしない、どんなジャンルの方も迎え入れることができるのは飲食だと思い、飲食の道に進んだのが始まりでした。


――飲食でも喫茶店や居酒屋などたくさんあると思います。何でチャイだったのでしょうか?

宮田:実は僕、コーヒーが飲めないんですよ。だからカフェに行っても選択肢が少なくて。サンフランシスコに行った時に、たまたまチャイと紅茶のカフェを見つけて、その時に「日本にも美味しいチャイが飲めるお店があったらいいのに」と思ったのがきっかけです。 ファッションの世界で働きながらPOP UPとかケータリングでチャイを提供していました。共感してくれる方たちに会い続けていくうちに、こういった方たちと「時間を共有できる場所を作りたい」と思い、2021年9月に今の店舗をオープンしました。

河野:コーヒーが飲めないことが始まりだったんですね。確かに、宮田さんがおっしゃる通りチャイの専門店って全然ないですよね。いろんな種類のチャイが飲めるお店が近くにあるっていうのはすごく嬉しいです。




――どんな想いから「uRn.」にしたのでしょうか?

宮田:uRn.は壺という意味で、壺は道具としてはもちろん、美術品としても飾ることもできる2つの側面があって、その点がすごくいいなと思いました。壺と人間は同じような気がして、人間も嬉しかったり楽しかったりといろんな側面があるけれど、それをいつでもふんわり包み込むような存在でありたいと思い、この店名に決めました。

河野:宮田さんの人柄の良さが出ているすごく素敵な想いですね。 そんな想いがあったからこそ、uRn.はいつ来てもあったかい空間なんですね。そんな中で初めてくる人も多いと思います。お店を作るうえでどんなことにこだわっているのでしょうか?





宮田:壺に2つの側面があるように、お店も色々なマテリアル要素を取り入れたいと思いました。ノスタルジックであったり、モダンであったりと。例えばテーブルは、フランスのアンティークのものにモルテックス素材の盤を組み合わせて作っていただいたんです。懐かしさと新しさの融合、みたいな感じですね。 どこの国でもなくて、”古くもなく新しくもない”というものを空間に散りばめています。   


――チャイにはどのようなこだわりがあるのでしょうか?

宮田:チャイはコーヒーほどメジャーではないので、どんなものか知らない方も多いと思います。まずは日常で気軽に手に取ってもらえるように、チャイがどんなものなのか作り方とかを説明することは大事だと思っています。あとは手に取りたくなるようなパッケージングもとても重要な要素だと思います。

河野:初めてuRn.のチャイを飲んだ時、「こんなにチャイって美味しいんだ!」って驚いた記憶があります。本格的なチャイってあんまり飲む機会がなくて…もっと早く出会えれば良かったと後悔しました。

宮田:諸説あるかと思いますが、元々チャイってインドとかスリランカの茶葉農家の方が、イギリスとかフランスに紅茶のための茶葉を売ったあとに、ダストと言われる茶葉カスを使って自分たちでもどうにかして美味しく飲めないか考えてスパイスを入れたりしたところから始まったんですよね。まさにサスティナブルの根元のような。そこはUNDECORATEDの”環境への配慮”にもつながっていますね。




――前回の『UNDECORATED meets Kansai Noguchi』にも参加してくださいました。 このような異業種が重なるイベントをどう思いますか?

宮田:河野さんが発信していることにすごく共感を持っています。 人によって幸せを感じる瞬間って違うと思うんです。洋服を着ることで感じるとか、お花を飾ることで感じるとか、美味しいものを食べてほっとひと息ついた時に感じるとか。 そういったことが軸になってそれが共感できて、しっかり今回のイベントでもお客様にお伝えしていきたいですね。

河野:僕が今目指しているところがまさにそこで、「どの入り口から入っても同じ世界観を感じられる場を作る」ことなんです。

SNSが主流になってファッションの捉え方は服だけに止まらず大きく広がったと思います。美味しい物を食べた時や綺麗な風景を見た時、アートやインテリアなど。自分が良いと感じた出来事をファッションの一部としてシェアすることができるんですよね。 UNDECORATEDとしても洋服単体ではなくその服を着た人が体感するライフスタイルまで提案していきたいなと思っています。


――それでは最後に、今後の展望を教えてください。

宮田:毎日幸せに暮らしたいと思うその一心ですね。未来のことってわからないし、自分の心境も日々変わるので自分が心地良いと思えて、心を豊かにしてくれるものとか、周りにいる方達を大切にしてきたいです。 お店を広げていきたいとかはあまり思っておらず、まずはここに足を運んでくれる方や、お店の雰囲気に共感していただける人たちを増やしていきたいです。


これまで3回にわたり、『UNDECORATED meets Kansai Noguchi with whole & uRn.』に参加するクリエイターにお話を伺いました。

1/22(土)から開催する『UNDECORATED meets Kansai Noguchi with whole & uRn.』。 それぞれのコンセプトにそれぞれが共鳴して生まれた新しいライフスタイル空間を提案いたします。ぜひご体感ください。

Profile
宮田文太郎
北海道出身。長くファッションに携わり、ブランドのコンサルティング、セールス、PRなどを行う。2019年uRn.chAi&TeAをスタート。ケータリングから始め2021年9月に恵比寿に店舗をオープンしました。

『 UNDECORATED meets Kansai Noguchi with whole & uRn. 』
日時:1/22(土) - 1/28(金) 1PM - 7PM
場所:groundfloor Gallery 東京都目黒区中目黒1-8-1 2F
お問合せ:03-3794-4037

内容:
- 野口寛斉氏の作品販売
- UNDECORATED22SS販売
- wholeのお花販売(1/22(土)・1/23(日)の2日間限定)
- uRn. のオーガニック紅茶BAWA販売(1/22(土)・1/23(日)の2日間限定)

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UNDECORATED meets Kansai Noguchi with whole & uRn.