『UNDECORATED meets Kansai Noguchi with whole & uRn.』を振り返る

1/22(土) から1/28(金)の7日間にわたって開催したイベント『 UNDECORATED meets Kansai Noguchi with whole & uRn. 』には、たくさんの方にお集まりいただきました。 それぞれのショップのファンのみなさんが、また新しい「好き」を見つける機会になったなら嬉しいです。

今回は、UNDECORATEDのデザイナー河野がイベントを振り返った感想や次回の構想に触れた内容をお伝えします。


ーーまずは今回の河野さんの感想を聞かせてください

河野:陶芸家の寛斉さんと「uRn.」の宮田さんとは2度目のイベントだったのですが、「whole」の綱川さんは初参加でした。 実は前回(2020年11月)のイベントに綱川さんも遊びに来てくれていて、企画のコンセプトに共感してくれて「私も参加したい!」と言ってくれていました。

器とお花は言うまでもなく相性が良いし、空間にもまさに「花」が添えられて前回を勝る大盛況に終わり、皆さんのおかげで実現できてとても良かったと思います。


ーー今回のイベント会場となったgroundfloor Gallery。期間中は華やかだったり、いい香りが漂っていたり、アート展のように器が並んでいたり、日常にはない雰囲気が広がっていましたね。あの空間の雰囲気をつくるうえで一番こだわったところはなんだったのでしょうか?

河野:空間づくりはフィジカルプレゼンテーションの中で最も重要な要素のひとつだと思っています。特に僕が大切にしているのは、
・空間に魅了されてその世界観に入り込んでもらえること
・イベントのコンセプトに理解してもらえること
この2つです。

空間の好みは人それぞれだと思いますが、僕自身も今まで色んなスペースを訪れて、その空間が素晴らしさにスッと入り込めるような体験をいくつもしてきました。なので同じような体験をしてもらえる場所づくりを常に考えています。 

今回、特にこだわったポイントは「ダイナミックさ」です。 器と生花がそれぞれ大きなテーブルにダイナミックに鎮座している空間って普段は体験できないですよね。それを現実にしたいと思いました。







もうひとつは、groundfloor Galleryの縦に長い空間がパリのマルシェみたいに見えたので、マルシェみたいに訪れた人みんながひとつのお店に集まって色々眺めている景色が作れたらいいなと思ってああいったレイアウトにしました。




ーー期間中、特に土日はやはり来場者数も多かったように思います。家族連れやご友人同士、カップルでおしゃべりしながら器を吟味したり、お花を愛でたり、お茶を飲んだり、お洋服を選んだり…。そうした光景を見て、「やってよかった」とあらためて思った瞬間はありましたか?

河野:みなさんが写真を撮ってくれたり、楽しんでくれている様子を見ると、よかったなぁと思います。 僕だけでなく、寛斉さん、綱川さん、宮田さんとそれぞれが「良い」と思ったものやその空気感、世界観を共感してくれているのを見ると、広がりや繋がりを感じられて、企画が受け入れられているな、と実感できます。


ーーUNDECORATEDも2022 Spring&Summerのアイテムを展示していましたが、反応はいかがでしたか?

河野:ブランド的にはUNDECORATEDのコレクションを中心に考え優先的に見せていくほうが妥当なのですが、イベントでは“あえて一歩引いて見せること”を心がけています。

洋服を買いに来てくれた方もたくさんいらっしゃるので、もちろんとても嬉しかったのですが、このイベントを行う目的は「UNDECORATEDが発信する服以外の要素(ライフスタイル)の提案と発信」なので僕らが提案するライフスタイルの空気感を体感してもらいたいと思っています。




ーー今後もイベントの企画を考えているとのことですが、「次はこんなことしたい」といった構想はもう浮かんでいますか?

河野:まずはイベントに沢山のファンが付いてくれることが大きな目標です。 展示する内容やジャンルにかかわらず、毎回足を運んでくださるような方を増やしてひとつのコミュニティを作っていきたいと考えています。

今は「 UNDECORATED meets… 」というように、直接ブランドのフィルターを通してイベントを発信していますが、もう少しブランドから切り離して独立したプロジェクトにしていく構想を練っています。もちろんブランドと全く関係をなくすわけではないのですが、衣食住を中心としたライフスタイルギャラリーのような場所にしていきたいです。

あらためて、ご来場くださったみなさん、ありがとうございました。 ぜひ次回のイベントもご期待ください。